高齢者特徴

【保存版】高齢者一人暮らしに気をつける12のこと!

一人暮らしの高齢者をサポートするには、、、?

少子高齢化や核家族が増え、それに伴い高齢者の一人暮らしが増えています。

高齢者の一人暮らしで起こりやすいサポート方法・問題点・トラブルなどについてお伝えします。

孤立死

一番心配の声が多いのは孤独死です。

一人暮らしのご高齢者が自宅で孤独死された事例は、年々増加傾向にあります。孤独死を身近に感じている人は多いようです。

近所づきあいが少ない、あるいは頼れる知り合いがいないことで、死後かなりの期間が経過してから発見されることがあります。

このような悲しい事態を避けるためには、

  1. 普段から家族や親族ときちんと連絡を取るようにしておく
  2. ある程度の近所づきあいをする
  3. 民生委員の訪問を希望する
  4. 見守り協力機関、ボランティアなどを市町村のHPや担当窓口で確認して申し込む
  5. 郵便局や民間警備会社の見守りサービスを利用する
  6. デイサービスなどの介護サービスを利用する
  7. 高齢者住宅への入居
ねずみさん
ねずみさん
見守りだけに頼らず、自ら地域の方との交流を心掛けるのが理想ですね。
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病気になったときの対応・看病

高齢者になると病気にもなりやすく、病院にも定期的に通うことが多くなります。

倒れたり病気になっても、一人暮らしでは誰からも看病をしてもらえない可能性があります。病気で苦しい中、買い物や食事の準備をはつらいものがあります。

①家族が通院の付き添いや介助をする

やはり頼りになるのは家族です。

公共交通機関を利用して通院する際はパートナーや家族に付き添ってもらう、病院まで車で送迎してもうなどの方法があります。

 

②自治体や民間、ボランティアなどが提供する介助サービスを利用する

訪問介護職員(ヘルパー)による介護サービスです。

介護保険での通院介助では通院に向かうまでの着替えなどの自宅での準備・介助と、病院までの行き帰りの同行のみとなります。

通院に付き添っての介助や車での送迎、車いすのまま乗れる福祉車両での送迎などもあります。

注意が必要なのは病院内での介助がない点です。病院内でも付き添いや介助が必要な場合は民間の介護サービスを利用しましょう。

その他、訪問看護・訪問介護での買い物・調理の支援などもあります。

③訪問診療を受ける

医師が自宅へ訪問して診療してくれる訪問診療、往診などという方法もあります。(通院が困難な方に対してのみ)

 

④民間サービスの家事代行などの利用を検討しておく

現在では民間での介護サービス、家事代行サービスの会社が多くあります。サービス内容によって異なりますが、1時間あたり2,000円~4,000円ぐらいです。

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⑤高齢者が住みやすい場所に住む

  1. 自宅の近くに中小規模の病院やスーパーがある(総合病院などの大きな病院では紹介状がないと診察できないため)
  2. 電車やバスなどの公共交通機関が近くにあり容易に移動しやすい
  3. 治安がいい
  4. 介護サービス事業者が近くに充実していると、必要となった時に利用しやすい
まる
まる
また高齢者同士が集まれるコミュニティ施設があると心の健康を保つにはいいですね。

 

火の不始末

認知症が比較的軽度のうちから、もの忘れや注意力低下により日常的な家事のミスがみられますが、中でも生命に最大のリスクがあるのが火の不始末です。

  1. コンロをガスからIHクッキングに変更する
  2. ガスコンロの自動消火機能付きに変更する
  3. 本人が調理をしないようにヘルパーさんに依頼する
  4. 宅食サービスを頼む
  5. 電源コードの上に物が乗っていないか、コンセントプラグにほこりが溜まっていないか、漏電の危険性も考慮する
  6. たばこを吸う習慣のある方は特に注意(禁煙促す)
  7. 火災保険に加入
  8. 暖房器具を火を使わないものにする。

    ・電気のファンヒーター
    ・オイルヒーター
    ・コタツ
    ・ホットカーペット
    ・電気ストーブ
    ・パネルヒーター
    ・セラミックファンヒーター
    ・エアコンなど

その他、調理中に鍋を倒してしまったり、長い袖のまま火を扱って燃え移ってしまう可能性も注意しましょう。

まる
まる
もしもの時のために火災保険に加入の際は、高齢者の方が認知症の場合には、火災保険が適用する条件をよく確認しておくと安心です。

 

金銭管理がうまくできない

高齢者の一人暮らしは、詐欺や盗難などの被害にあいやすくなっています。

必要のない高額商品を買ったり、高齢者を狙った詐欺に遭う危険性もあります。

また、日常的な金銭の管理ができないことによるトラブルの可能性もあります。

契約をするときは家族に相談して、貴重品の管理の仕方なども家族で話し合いましょう。

遠くに離れていて難しい場合は、日常生活自立支援事業を利用しましょう。

社会福祉協議会が行っており、地域の住民や福祉・保健の関係者、行政機関、ボランティアなどによって構成されており公共性の高い団体です。

全国すべての市町村に設置されています。高齢者のお住いの地域の社会福祉協議会へ相談に行きましょう。

相談からサービスの提供にいたるまで、各地域の社会福祉協議会で働く「専門員」「生活支援員」が、いろいろなサービスを計画・支援していきます。

例えば、日常的金銭管理サービスだけで言えば、、、

  1. 公共料金の支払いや預金の出し入れ
  2. 年金、福祉手当の受領に必要な手続き
  3. 電気、ガス、水道料金の支払い
  4. 税金、医療費、家賃などの支払い
  5. 預貯金の出入れに関する手続きをお手伝いします。

この他にも、

  • 福祉サービスの利用の援助
  • 各種手続きの援助
  • 重要書類などの預かり
  • 日常生活の見守り

上記のサービスをすることで、高齢者の日常生活を手助けしてくれます。

ぶたさん
ぶたさん
また金銭管理に問題があれば成年後見制度というものもあります。

生きがいの低下

一人暮らしで会話する相手もなく、生きがいや希望と言ったものを持たなくなり社会から孤立してしまう高齢者が増えてきています。

定年退職によって社会的な地位や役割を失う、配偶者や兄弟、友人、知人の死といった体験の喪失感により、さらに消極的になっていきます。

そのような高齢者にとっての深刻な問題が心のトラブルです。

老人性うつ病になる高齢の方も増えて、思わぬトラブルをうみます。

予防策としては、、、

  1. 直接顔を見られなくても電話やメールをこまめにして、つながりを絶たないようにする。
  2. 身寄りがない場合は、一人暮らしの高齢者の自宅を巡回して様子を見るサービスを利用する。
  3. 体が元気な場合は、趣味・習い事やサークルに参加して、同世代の友人を作る。
  4. 好きなお店を探したり、おいしい物を食べに行く。外出する。
  5. ボランティア活動をする。

 

詐欺に合う可能性

高齢者を狙った振り込み詐欺の事件発生件数が増加してきています。

その発生の弱点とも言える事が高齢者の一人暮らしです。

周囲に相談できる人がいないことが多いため、特に消費者トラブルに巻き込まれやすくなります。

その他にも悪質な手口で商品を売りつける悪質商法もあり、高齢の方から寄せられる国民生活センターへの被害相談件数は、年々増えています。

トラブルの内容については、大まかに4つあります。

①ご高齢者宅に直接電話しサービスを勧誘する「電話勧誘販売」

「警視庁 犯罪抑止対策本部」「大阪府警察本部 特殊詐欺対策室」のアドバイスを受け開発した商品です。このような商品を使うのもひとつの対策ですね。

 

②訪問してサービスを販売する「訪問販売」

訪問販売を撃退する1番の方法は、ドアを開けないこと・応答しないことです。

もしチェーンをかけ忘れた、うっかり家に上がり込まれた場合は警察を呼んでください。

または民間のセキュリティーの駆け付けサービスを利用している場合は、呼んで追い返してもらいましょう。

 

③インターネットでのサービスによる「インターネット通販」など

詐欺サイトでは、人気ブランドの衣料品・時計・電子機器などを、非常に低価格で販売していますが、実際は偽物であったり、品物が届かなかったりします。

  • 「定期購入」契約でないかチェック
  • 信頼できるECサイトで買う
  • フリマアプリは取引相手に注意

偽サイトにだまされたと思ったらすぐに相談しましょう。

国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/map/index.html
都道府県警察サイバー犯罪相談窓口
https://www.npa.go.jp/cybersafety/

④なりすましメールや偽のサイトの「ネット詐欺」

「ゼロクリック詐欺」や実在の企業名をかたる「なりすましメール」を送り、偽のサイトにアクセスさせ、ID・パスワードなどの個人情報を盗み悪用する手口です。

  • 偽の警告は無視する・連絡はしない
  • キャッシュを削除する
  • ブラウザの履歴を消去する
  • セキュリティアプリをインストールする

 

ご近所トラブル

認知症が疑われる行動は、被害妄想や徘徊ゴミの分別やためこみが多く見られます。

家族としてはまず、

  • 本人の話を聞いて現状を把握しましょう。
  • 次に医療機関で健康診断を受けてもらい、その一環として認知症の検査も受けしましょう。
  • 近所の方に状況説明する
  • 地域包括支援センターに相談する
  • ヘルパーなどの行政サービスを利用する

家族以外の場合、、、(近親者に連絡が難しい場合は)

  • 事情を民生委員に相談しましょう
  • マンションの管理会社に相談しましょう
  • お住まいの地域を担当する“地域包括支援センター”に相談しましょう
  • 市役所や警察署に相談しましょう
うしくん
うしくん
近所で認知症の疑いを持った時には、専門職と地域の身近な方々で一緒に高齢者を見守り、支えていければいいですね。

熱中症や脱水症

高齢者は暑いと感じるの機能が低下したり、喉の乾きを感じにくくなるのが高齢者の特徴であるため、熱中症や脱水症を引き起こすことがあります。1日に食事以外に約1~1.5リットルの水分を摂取するのが目安です。

  • エアコンの操作が間違えずにできているか(冷房、ドライ、暖房、温度設定)
  • 服装を工夫する(襟もとを緩める、ゆったりした服を着て通気性を良くする)
  • 窓を開け通気を促す(帰宅時はまず窓を開け、エアコンのスイッチを入れる)
  • 扇風機を使用して室内の熱気をためない
  • すだれ・グリーンカーテンをする
  • 窓に遮光シート・遮熱シートを貼る(エアコンの効率アップ)
  • 室内の温度計・湿度計を設置して、こまめにエアコンで調整する
  • 熱中症計を活用(ブザー付きならさらに良い)
  • こまめな水分補給をする
  • 屋外では防止や日傘を使用する
  • 水分を多く含むフルーツ、ゼリーや水ようかんなどの水分を凝固したもので摂取する工夫をする
博士
博士
心臓、腎臓などに持病がある場合、水の飲み過ぎに注意し医師の指示に従ってください。

不健康な食生活・低栄養

健康面で意外とリスクが大きいのが食生活です。認知症が軽度でも、同じものを食べ続けてしまったり、栄養のバランスに気を配れなくなったりすることが多いもの。

低栄養になることで病気やケガのリスクは高くなるため注意しましょう。

  • 主食、主菜、副菜を基本とした、バランスの良い食事をこころがけましょう
  • 間食を取り入れて食事の回数を増やしましょう
  • 食べやすくなる工夫をしましょう(小さくカット、柔らかく、とろみつける)
  • 高齢者向けのレトルト食品や食事の宅配を利用してみましょう
  • 小食の方は栄養補給ゼリーも使いやすい食品です

服薬管理がうまくできない

薬の飲み忘れは、高齢であることや認知症の有無に限らず、何気ない習慣で起こることもあります。

できる部分は尊重して、できない部分をさりげなく支えてあげましょう。

服薬管理を必要とする、おすすめの服薬管理の工夫やツールを紹介します。

ピルケース

飲み忘れの予防法として、1日ごとや飲むタイミングで仕切られた薬のケース(ピルケース)があります。1週間分ほどセットして1日一マスずつ飲む方法です。

ポケット付き投薬カレンダー

ポケット付きのお薬カレンダーに1回分ずつ切った錠剤を、シートごとに入れておく方がおすすめです。

薬の一包化

数種類の薬を医師に相談し、一包化してもらう。ただし、一包化には、若干の費用がかかります。

家族がタイミングをみて電話する

様子確認もかねて「今日の分の薬がありますか。あったら今すぐ飲んでね」と毎日電話をする。

 

 

高齢者による犯罪

前科や受刑歴があった高齢犯罪者ほど、一人暮らしである割合が多く、親族や親族以外の人との接触機会が少ないとしています。

犯行に至ったお年寄りの境遇で多いのは、、、

  • 生活の困窮
  • 1人暮らしである
  • 親族と長い間連絡を取っていない
  • 世間から疎外されている
  • 差別されていると感じているなど

経済的な問題だけではなく、孤独感や孤立感といった心理的要因も影響しているのです。

 

孤立感を少しでも和らげ、犯罪を防ぐためには、、、

  • 挨拶をしたり会釈をしたりする
  • 気軽に利用できるサロンなどのサービスを利用する
  • 経済的に余裕があるのなら、老人ホームに入居する
  • 家族であれば、できるだけコミュニケーションの機会を作る

 

外出時の事故・病気や行方不明

認知症が進行して道迷いが起こると、夏は脱水、冬は低体温症、注意不足により転倒し骨折してしまうことも考えられ、生命の危険を招くことがあります。

外出時、車を運転される方は、運転免許の返納や、替わりの交通手段も考えなければなりません。

外出時のトラブルを防ぐ工夫
  • 脱水や熱中症を防ぐためペットボトルや水筒を持ち、こまめな水分補給を心がける
  • 朝夕の通勤時間帯はなるべく避ける
  • スケジュールやお出かけの時間には十分に余裕を持たせる
  • かかりつけの病院、家族などの電話番号を(携帯電話を紛失したときに備えて)紙に書き出しておく
  • 服装は動きやすいもの、着心地のいいもの。膝掛けや上着、はおるものがあるといいでしょう
  • 転倒を防ぐため手すりをつかんだり、ゆっくり立ち上がったり、焦らず動きましょう

 

博士
博士
一人暮らし高齢者の問題に対して家族の努力だけでは難しいことがあり、その場合は民間企業や行政が提供するサービスや支援を上手に活用しましょう。
ABOUT ME
maru
病院や高齢者施設のリハビリで20年以上働いていました。ケアマネジャーの資格もあります。今までの経験でお役に立てたらうれしいです。

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